読書メモ 弱くても勝てます

監督のセオリーの前提は「10点取られる」こと。10点取られるつもりで守備に当たるので、多少のエラーでは動揺しない。

安定的ならピッチャーが務まる。冒頭や大きくそれたボールばかりが続くとゲームは成立しない。ピッチャーとは実は勝負以前にマナーの中心なのであった。

よく見るとそれぞれ考え事をしているようだった。察するに「監督が今話しているから自分は聞いている。」プレイもそう。「球が来たから捕る」
部員たちは動作を理論づけている。論理と論理の隙間でついのんびりしてしまうのである。のんびりしていると状況に出遅れる。

日本を変えたいという意気込みを今は野球にフィードバックしてほしいのである。

開成は男子校だった。「やっぱり女子がいないとつらい、す。今になって女子と会話することの大切さを感じています。当たり前だと思っていたことが当たり前じゃなくなるんですね。駅でカップルを見たりすると悲しくなりますよ。」

「俺のところに来るな」でもいい。というのは割り切った強い気持ちだから。実際にそう声を出すというのも一つ手。自分から勝負を仕掛けることになる。

彼らには当事者意識というものが欠けているかもしれない。甲子園に行くのは自分たちではないのか。

球を見ながら、全体を見る。物事を広く見て自分の役割を考えるべきではないだろうか。

考えなくてよいことを考えようとするから行き詰ってしまうのではないだろうか。確率を比較しても確率の低いことも起こりうる。

渋谷君「勉強しなくてもテストで冴える。なんかサラサラできちゃうんです。」―その要領で野球もやればいいじゃないですか。要は気持ちの問題である。

きっちり待って大雑把にバットを振る。ともあれ、好きなものに話を転移させれば、新たなイメージがつかめるような気がした。

好きで始めたことを思い出させる。好きなことを語っているうちに活路が何か見いだせるのではないか。

なぜ開成高校に来たんですか。彼の話は長かった。「~ため」というものがなく、力が均一に放散しているような印象である。

今まで部外者として眺めてきたのなら、それを自分の動作で試すことはないのですか。解説しながらバットを振る勢いが欲しい。

彼らは先回りして考える。野球もそうすればいい。

つべこべ言わずに思い切り振ればいいんだよ、と言いたくなる。

彼らには自信がない。もしかすると徹底的に頭を使わせて働きを鈍くさせたところで、彼らは初めて思い切りスイングができるようになるのかもしれない。

彼らはルール以外のことまで必要以上に合意を求めているような気がしてならない。


ガツガツしているフリをしているうちに本物になることもあるんじゃないですか。受験勉強の中に「ガツガツ」はあったはず。その勢いで野球もガツガツすればよい。

彼らにとって十分とは達成感のこと。必要を決めれば十分がついてくる。毎日を「必要」で微分すれば、「十分」が積分されるようなものかもしれない。

 「すでに2塁を回った人間に対して、ベースストップをかけるのはおかしいでしょ!」
「それは信号を渡り切った人間に『渡るな』というのと同じでしょ。事前に言ってあげないといけないでしょ。」
「要するにお前たちは自分本位なんだよ。相手がそれを聞いたらどう思うかなんて考えていない。あまりにも人の気持ちを考えなさすぎる。走っている人間の気持ちを考えろ。」
 開成の生徒たちのコミュニケーションはどこか妙である。ある部員に「あれっ、今日練習は?」と聞くと「今日の練習は自由です。」などと答える。自由練習なのはわかっており、参加しないのかと尋ねているのにそう答え、開成の日程を延々と説明したりする。話せば話すほど、バリアが張られていくようで彼自身のことには容易に踏み込めないのだ。

「みんな頭がいいんで、自分自身で解決しようとしているんじゃないでしょうか。」
多かれ少なかれ、人は周りから影響を受けるし、チームプレイは影響させ合いともいえるわけで、心おきなく影響されればよいのではないだろうか。

互いが間違えないように会話する。それゆえ論理的な正当性をなぞるような問答になる。たとえ答えが正しくても、結果が出るかどうかは別問題じゃないですか。

池田君「ピッチャーの雰囲気を読むんです。本当に投げるかどうか不明だが、そこでヤマを張る。ギャンブルを仕掛けるんです。リズムが単調なピッチャーなら間違いないんでギャンブルにもなりませんが、いいピッチャーだと一球ごとにタイミングを変えてきますので、ギャンブルになります。これが僕には楽しいんです。」
そもそも野球は味方同士のコミュニケーションを図ることが目的ではなく、敵のコミュニケーションを読み取り、破壊する競技。盗塁は敵のエラーを誘発し、攻撃に勢いをつける。池田君こそドサクサの糸口ではないだろうか。
野球は敵から繰り出される球に合わせなければならない。そこで合わせるフリをして突き抜ける。相手を出し抜くために合意したフリをするコミュニケーションである。

まずは声のキャッチボール

開成高校硬式野球部が甲子園に行く。「は」ではなく「が」の勝負。
我が事に当てはめると強い意志に転じる。

球場にはOBたちが集まってきた。彼らはOB会を組織し、予算の少ない野球部にバッティングマシーンを寄贈するなど様々な支援をしている。

エラーしたり、空振りしてもいいじゃないですか。勉強で学んだ努力をグラウンドで活かし、グラウンドで実践したことを日々の生活の中に役立てる。

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